東京商工会議所、広域渋谷圏におけるクリエイターとIT企業のマッチング事業を開始
第二期ビットバレープロジェクト
東京商工会議所(会頭:山口 信夫)は、広域渋谷圏における地域特性を活かし、クリエイティブ産業とIT産業の融合を柱とした企業間ネットワークの醸成・拡大のための、ユーザー参加型のマッチング事業を平成18年7月1日より開始する。実際の事業運営は、この事業を目的に設立させた有限責任事業組合(LLP)が受託し、初年度で1万人以上のクリエイター・パートナー企業の参加を見込む。
■目的と意義
東京商工会議所は、平成18年7月1日より、広域渋谷圏における「クリエイター」をはじめとする、クリエイティブ-ITに関わる個人・企業が集まり、自発的にネットワークを構築するためのウェブ/SNSを中心とした事業化を図る。
本事業は、渋谷支部IT推進協議会(会長:多田 修人)における平成17年度の研究会事業のひとつである、「クリエイティブ産業とのパートナーシップ育成研究会」から生まれた構想を元に多年度にわたる事業となる。
もともと「渋谷区及び港区を中心とした広域渋谷圏」には、クリエイティブ産業が集積しており、さらにインターネット革命ののち、IT産業が集積してきた。だがクリエイティブ系企業や人材、また起業したてのIT企業は、それぞれが知り合いのつてを頼ってビジネスを探しているのが現状であり、マッチングする術がないのが実情である。しかも、自らの能力や実績をアピールする場が乏しい。
そこで東京商工会議所では、主にウェブサイトを介したビジネスネットワーク構築支援事業を開始することにした。
これは、単にクリエイティブとITをマッチングするといった一元的なものではなく、多様なクリエイティブ同士、あるいは大企業クライアントとのマッチングといった多面的な、文字通りの「ネット」ワークの構築を促進するものである。
なお本事業は、経済産業省の「広域的新事業支援連携等事業費補助金」事業であり、経営者や技術者、研究者らさまざまな人たちのネットワークを活かし、地域の中小企業の支援を目指す「産業クラスター計画」の一環となる。
※広域渋谷圏:世界に文化を発信するクリエイターの街である「渋谷」というイメージを元に、渋谷区という地域エリアにこだわらずに、カルチャーとしての「SHIBUYA」に共鳴していただけるすべてのかたが参加する産業クラスターとして、この名称を用います。
■事業概要
「XSHIBUYA」(クロスシブヤ)というポータルサイトを構築し、広域渋谷圏のクリエイターが自らのアピールができる場を提供。異なる分野のクリエイティブやIT系企業そして大企業との出会いとリレーションの発展を促し、ビジネス機会の創出を図る。その交流を促進させるため、ウェブマガジンや、SNSサービスを実施する。
昨今ビジネスネットワークのツールとして注目を集めているSNSを活用し、広域渋谷圏のクリエイターらがSNS上でネットワークし、ウェブマガジンを通じて情報発信する。クリエイターとの協業や連携を希望する事業者の参加を呼びかけ、コミュニケーションを促進することによってサイト上でビジネスに発展する仕組みを作る。
2006年7月1日より試用サイトを運用開始した。
ビジネスマッチングが可能なクリエイターSNS http://sns.xshibuya.jp
WEBマガジン http://www.xshibuya.jp
■有限責任事業組合(LLP)について
本事業の実際の運営は「広域渋谷圏クリエイターマッチング有限責任事業組合」が東京商工会議所より受託する形で実施される。また本LLPは平成18年6月9日に組合契約を締結し、登記した。
本LLPは、渋谷支部IT推進協議会の「クリエイティブ産業とのパートナーシップ育成研究会」メンバー有志が、東京商工会議所とともに組合員となって実行を図るもので、得てして報告書など紙上の成果で終わりがちな研究会が、実体を持った動きとしての成果を生んだという点で、本研究会の成果として特筆される。研究会企業と東京商工会議所の自発的かつ積極的な意志により、
また単年度に留まらず発展的な事業としての、本事業の起業の意義は大きい。これにより、クリエイティブ-ITを中心とするビジネス・ネットワーク形成の仕組みが構築され、新たなマッチングやビジネス機会が創出されることが期待される。
加えて、東京商工会議所がバックアップするベンチャー企業を中心としたLLPとして、日本で最初に一つのモデルを提示する試みとして、先駆的な意義もある。